真剣な危機感と情報発信力

緊迫した国際情勢、安倍元総理不在が悔やまれます。

«真剣な危機感と情報発信力» ペロシ議長の台湾訪問は中国の脅しには屈しない。民主主義を守る強い意図を表明した訪台でした。そして、中国の卑劣な軍事的脅威を受け、速やかに発信した蔡英文総統。その真摯な姿と清らかで力強い眼差し、明確なメッセージに共感を覚えます。

蔡英文総統の明確なメッセージ

蔡總統回應中國於台海周邊進行軍事行動 My response to the live-fire military exercises China has initiated around Taiwan

  • 国際社会に台湾政府の明確なスタンスを表明。感謝と支援依頼メッセージを送り、
  • 国が動いているから安心する様、偽情報に惑されることのない様。国民に即、情報発信。
  • 台湾海峡の平和及び安定という現状の維持に努め、冷静を保ち、軽率には動かず、理性を持ち相手を挑発をしないが、尻込みすることも断固としてない。
  • 国民が心を一つにし国土を守り、主権を守り民主主義を守る。建設的対話は常にオープンであると表明。

蔡英文総統、実に、素晴らしいリーダーです。

中国に非常に激しく抗議すべき重大事件

中国の卑劣な軍事的脅威を受け速やかに、国際社会、国民に発信した蔡英文総統に対し、日本では、国民に対してのメッセージがなく、政府の強い抗議の声が聞こえない。日本の先行きに不安を禁じ得ません。

日本の領土に対する攻撃

中国は日本のEEZ内、与那国島の近距離にミサイルを5発も落としました。漁業で海に出ていた方もいらしたのではないでしょうか?

これは日本の領土に対する攻撃で、中国に非常に激しく抗議すべき重大事件ですが、国際社会に訴える日本国政府の強い抗議の声が、全く聞こえてこないのです。

総理から国民に、特に先島諸島にお住まいの皆様が安心できる様、「国が動いているから安心する様に」とのメッセージをぜひ、送って頂きたかった。

[注] 私が見落としているのかもしれません。お気づきの方がいらしたら、是非、教えてください。

外相会議の映像

非常に残念なことに、時を同じくして開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の映像を拝見すると、日本国外相のスタンスがあまりにも弱く映し出されています。大変、失礼ですが、中国に、王毅外相になめられているとの印象がスクリーンから伝わってきました。

国民を守る立場から、外相会議の席上、中国の行為を論理的に厳しく抗議し、日本側から日中外相会談をキャンセルするのが本筋の様に思えるのですが。外務省のHPご参照

安倍晋三元総理

世界を俯瞰し、国際情勢を深く理解・分析、言葉で表現し、行動に移す事のできた政治家。世界各国リーダーとの会話を続けた安倍元総理の暗殺は、台湾有事が差し迫る現在、日本にとり計り知れない損失です。

真のジャーナリズム欠如

日本国内では、タブロイド紙のゴシップ欄のような報道が主流で、真のジャーナリズム欠如から、あたかも読者の知性を軽んじているかの様です。憲法改正反対とか、安倍批判が多く、自分の周りさえ良ければ・大衆受けすれば良い。との視点からの報道が見受けられ、日本国内の偏った報道やゴシップ的報道は素通りし、海外から真の情報を得る方々が増えています。

人は他の影響を受けずに一人で存在する事はできません。環境問題然り、戦争による食糧・エネルギーへの影響然り。日本が他国の善意に依存して平和を維持できる時代は終わっているのです。

海外政治家・マスコミによる正当な評価

安倍元総理は海外マスコミからは、正当な評価を受けています。

  • 専制2国家、中国とロシアの結びつきを緩和するため、ロシアとの会話を辛抱強く続け、対中包囲網の必要性を説き、各国首脳との調整に尽力。
  • 中国の野望と、平和を脅かす中国の脅威につき各国リーダーと話し合いを重ね。
  • インドを説得してクアッド:日米豪印首脳会合を実現。
  • 中国・ロシア・北朝鮮に包囲されている日本の安全を守り、日本を世界のメンバーとして独り立ちさせるという日本国を愛する意図で、辛抱強く、時間をかけ、焦らずに、根気良く、海外首脳陣と直接会話ができる信頼関係を構築なさった様に思われます。

武器廃絶・核廃絶 vs 日本国を守る抑止力

武器廃絶・核廃絶は人類全てが目指す究極的な最高の目標です。大賛成です。

ただ、世俗的な現実–中国共産党によるチベット侵略、台湾への武力行使、ウクライナの歴史を振り返えると、日本国を守る抑止力として、21世紀の国際情勢にあった憲法改正が必須なことは、冷静に論理的に考えれば理解できます。

ダライ・ラマ法王様が愛と慈悲の心、相手の立場を理解し合い、会話により、問題解決を図るという人類の究極的な目標に向け、日々、ご尽力なさっているのも、インドという国に守られているからこそ。抑止力は現実問題、世俗レベルで必要不可欠な現実です。

ダライ・ラマ法王様からのヒント

野蛮な軍事的脅威に直面した時、科学者からの質問に対するダライ・ラマ法王様のご回答が参考になります。

How can we talk to those people who we believe destroying the world?

A:    First try to find ourselves to real peace inside.

We need to find to create some space, more relaxed mind; otherwise we become anxious and restless, then we are not in the position to think, nor to articulate our argument. So deeper sense of peace inside is required.

Source:  Dalailama.com

次は

Practice altruism, then whole phenomena appears something positive. So mental attitude really makes differences. と説かれる法王様に対する質問です。

If everyone is being so nice to each other, it is still the case that an individual who is not would come into the group, the woes of selfishness will come.

A:    Warm-heartedness is not blind. Combined with intelligence, we can make judgement.

One of the precept of Bodhisattva (ie: advanced practitioners who explicitly vow to take altruism as fundamental guiding principle), is that when appropriate if you don’t stand firm and counter injustice, it’s actually you are violating one of the precepts.

When we talk at the behavioural level, what seems harsh versus what seems gentle is really we are speaking purely at the appearance level.  To characterise, whether a behaviour altruistic or not, has to be based upon what underlying motivation is, and what the objective is.

Source:  Dalailama.com

苦しみについて、人間の感情について、釈尊がご自身の体と心を深く透察・分析された研究ノートを残され、その釈尊の教えを分析・解説し、理解を深められた大乗仏教僧の方々。深淵なる仏教哲学から、人間学を学ぶことができます。

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