さて、私たちの生をつないでいてくれる大切なからだ。僕の体。私のからだ。そう呼んでいるのに、その奇跡のようなメカニズムに気づいていらっしゃいますか?
疲れや痛みはからだからのメッセージ
40代までの働き盛りは、ついつい体に無理をさせがちです。私もそうでした。だから、落馬事故をおこしたのですね(汗・・)
- 自分の能力を証明したい
- 評価されたい
- 役職が欲しい
- 高給を取りたい
- 男性に負けたくない・・・
普段から食生活や適切な運動で、体調を整え、やるべき時に頑張れる!この自己管理能力は、素晴らしい資質です。
でも、頑張りすぎて
からだの声を無視。今、この時の限界を超えてしまうと
- 眠れない
- 倦怠感がぬけない
- 憂うつ感や不安も、時として訪れ
- それでも、意志力で、無理をしつづけると
大怪我をしたり、こころの病、からだの病に伏せることになりかねません。
あなたは、働きすぎだよという。体からのメッセージをしっかり受け取っていますか?
からだのこえをきく
♣ゆっくりと、呼気に合わせ、体を伸ばしながら、筋や骨、筋肉を感じてみる。
♣ゆっくりと、吸気に合わせ、体を元に戻しながら痛みが抜けて行く感覚に意識を集中してみる。
緊張と弛緩を交互に体験することで、からだが深いリラックスを体験し、とっても楽になります。これは、同時に、体の声をきき、今、この時の限界に気づくプロセスでもあります。
こころとからだは常にコミュニケートしています
こころと体は、常に、コミュニケートし、深く影響しあっています。ご自身のこのメカニズムに気づき、今、この時から、体と一緒にいきてみませんか。
- 体をとおして、心がゆるみます
- 心を通して、からだの緊張がほぐれてゆきます
- 心をゆるめて、体の緊張を抜いてゆきます
- 体を深くリラックスさせると、こころもリラックスするのです
横になっても疲れはとれません
若いからといって、無理をすると、怪我や病を招きます。体の声を無視して、ご自身を追い込んではいけません。疲労によるからだの悲鳴が、倦怠感や痛みとして、あなたに語りかけています。しっかり、受け止めてあげましょう。
ところが、ただ横になって寝るだけでは、残念ながら、リラックスはできません。疲れたからと、日曜日にソファーで横になっても、逆に偏頭痛を招いたりすることが多いようです。
それは、長時間勤務や激務が続くと、交換神経が常に優位になって、休みの間も落ち着かないからです。
真のリラックスを得るには
意識をからだの内側にむけ、ゆったりとした動きで、からだのこえをきく。筋や骨を伸ばし、筋肉やからだの中のセンセーションを感じてみる。
緊張と弛緩を交互に体験することで、からだが深いリラックスを体験。自律神経のバランスが整い、とっても楽になります。
交感神経と副交感神経を交互に刺激することで、自律神経のバランスを回復できるからです。
世の誤解 マインドフルネス=坐法瞑想
どんなに大変な出来事に直面していても、こころとからだが一つになる真のリラックス体験が、オアシスのような寛ぎをもたらしてくれます。からだが深くリラックスすると、こころもリラックスできます。
一方、坐法瞑想では、こころとからだのリラックスは、残念ながら、得られません。逆に、考え込みや、落ち込みを招く危険をはらんでいます。坐法瞑想は一つの手段にすぎず、平常心をえるには、あまりにも長い年月が必要です。
リラックス感が欲しいときには
疲れ切った時、目の前の問題に答えが出ない時には、自然と共に生きる。これを思い出してみましょう。
- 答えがでない時は、森にでて、動物たちや木の鼓動・草木の息吹に触れる
- 小鳥の声に微笑みを浮かべ、日の出・日の入りの美しさを感知する
- マインドフル・ヨーガで深いリラックス感を体験する
- ボディーマッサージや整体で相手の気をうける
すると、次第にからだがゆるみ、こころも楽になっています。実は、これこそが、マインドフルネスそのものなのです。からだのドアからはいって、自然を五感で感じとり、からだの声に意識を集中する生活瞑想です。
自己を無視するとツケが回ってくる
常に、やるべきことに収集し、忙しく、とり込むばかりでは、無理がきます。1日のなかに真のリラックスを味う自分時間をつくいたいものです。
なにも求めず、ただそのまま、ここにいて、息をしている自分


最後に
さて、私たちの生をつないでいてくれる大切なからだ。取り替えることのできないたった一つの奇跡のようなメカニズム。
体の声に耳をかたむけ、体に感謝をする生き方と、体の声を無視した体を酷使する生き方。前者は、自ずから、穏やかなこころをみちびき、辛い感情を上手にマネージすることができるようになります。
若いからと無理をすると、怪我や病を招きます。体の声を無視して、ご自身を追い込んではいけません。疲労によるからだの悲鳴が、倦怠感や痛みとして、あなたに語りかけているのですから、体の声を聞いて、今、この時の限界を知ること。限界を知れば、その限界をこえることなく、体と心を休めることができます。
こころとからだは一緒。互に大きく影響しあっています。体の声に耳を向けて、体と一緒に生きてくださいね。
あなたが心おだやかで健康でありますように!