私は正しい!それでも、思考・感情・決断・行動は自己責任です

«お悩み» 許せない!大昔に起こったことなのに未だにゆるせない。あいつの声を聞くと、腹がたつ。偉そうに、話してるあいつを見てると腹がたつ。裏切られた俺も馬鹿だ。それはわかってる。だが、俺は何にも悪いことはしていない。お前が裏切ったから、俺は今、こんなに苦労してる。その償いもせずに、偉そうに話しているお前を見てると、はらわたが煮えくりかえる。

人生の意味って一体何でしょうか?

怒りのトリガーとなる出来事の一つに
♠ 自分が定めたゴール達成を邪魔されたフラストレーションがあります。

確かに、周りの言動は、あなたの人生に大きく影響を与えます。でも、どんな環境に置かれても、あなたには、ご自身の人生を選択することができる。このことに気づいていらっしゃいますか? それがたとえ、どんなに忍び難い環境においてでもです。

過酷な状況でも喜びは見出せる

Viktor E. Frankl(ヴィクトーレ・フランクル博士)ウィーン生まれのユダヤ人精神科医。Man’s Search For Meaning で、ナチス強制収容所での過酷な体験を通じ、人間の生きる意味を考察しています。邦訳本は「夜と霧」です。

  • 人生はどんな状況でも意味がある
  • 幸福を感じ取る力を持てるかどうかは、運命への向き合い方で決まる
  • 生きがいは運命を毅然と受けとめ、一瞬一瞬を大切にすることでみつかる
  • 与えられた運命を引き受け、それをテコに成長が生まれる
  • 今を大切に使命を尽くし人の役にたつ。そこに生きがいがある

何でこんな酷い目にと悲観して悲しみにふける人もいれば、この過酷な現実に直面してさえも、夕日に美しさを見出せる人もいる。

この現実に直面し、さて、君ならどう行動するのか?という人生からの問いに答える。これが、生きるということではないだろうか。

人生終盤の絶望体験

人生、結局は、あなた次第。ご自身の意思決定や、行動の責任は、あなたご自身に帰属します。それは、他ならぬ、あなたご自身が人生の日々の中で、状況に直面し、考え・感情を抱き・判断して、行動に移してきた結果が『今』だからです。

人としての道を外れた周りの行動の余波をもろに受けたとしても

  • あなたのせいで・・なった。とか
  • お前のせいで・・・できなかった。とは、言い切れないのです。

ただ、お相手の裏切りが、人生後半で起こってしまった場合、退職後、のんびりと人生を楽しもうと夢に描いていた生活設計を、資金面から根本的に壊されるケースが多く、心に受けるダメージは格段に大きなインパクトを生みます。

どんなに温和な方でも、どんなに教育レベルの高い方でも、この出来事のダメージが大きいので、表に出さなくとも、お腹に怒りをため込み、健康を害し苦しんでいる数人の方々に寄り添ってきました

  • ビジネス・パートナーの横領で築いてきた資産も豊かな暮らしも失った方
  • 贅沢をさせてきた奥様の不倫。ワガママ離婚で財産ばかりか、生涯働き続けた年金まで半分失った方

体は感情の声を常に、真剣に聞いていて、反応してきますから、うちなる怒りや、老後の経済不安が膨らみ、時として相手への憎悪感や人生への絶望感も生まれ、体が敏感に反応しているからでしょう。

どう対処したらいいのでしょう?

特に普段、温厚な方は、ご自身の中にある怒りの感情に気づいていても、往々にして、見ぬふりをしがち。それは、こんなお考えをお持ちだからです。

  • 怒りをぶつけるのは下品だ。大人げない
  • 相手に話しても理屈が通る相手ではない
  • 怒ってみても何も得ることはない
  • 相手を信じ切った自分が悪い
  • 失ったものが大きすぎる。もう取り戻す時間がない

これは、ご自身の人生にしっかり責任をとりながら、真面目に一生懸命生きていらした方だからこその思考です。ここで諦めてはもったいないです。

一方、ある方は・・・

  • 私は正しい。悪いのはあちらなのだから、法廷であくまでも戦う。

これは、人として『自分は間違ったことはしていない』悪いのは相手。白黒つけてやる!という、正義感に満ちた思考です。

でも、『正しい』という判断基準は、人により、また、法によっても、異なります。一般的にですが、法廷での裁きって、結構、経済的弱者に有利で公正と言えないこともあります。

何より、このプロセスを経過するのは、経済負担ばかりか、辛い場面を何度も追体験するため、心にも、体にも、大きな負担になります。

怒りを、安全な場所で言葉にする

さて、自分は一体どうすればいいのか?

精神性の高い専門家や、知人がいらしたら、今、どう考えているのか。何を感じているのか、お話を聞いていただき、ご自身の辛い思考を言葉にして、内なる感情をしっかり受け止めて、苦しんでいるご自身を認めてあげること。このステップが、まず必要だと思います。

封じ込めた感情を受け取ってあげることから、道が開けます。

安全な場所で内なる辛さを言葉にすると、ご自身の現状を別の角度から捉え、今すべきこと。換言すれば、生きる意味が、次第に見え、ご自身に一番相応しい選択肢が見えてくるものです。

人生、結局は、あなた次第

自分は何にも悪いことはしていない

そうかもしれません。でも、あなたご自身が人生の場面・場面でお相手と接した時に、考え・感情を抱き・判断して、行動に移してきた結果が、残念ながら、今、なのです

何で私がこんな目に!と悲観して人生を終えるより、現実を受け入れ、君ならどう行動するか。という人生からの問いかけに、しっかり応えて生きる。できれば、後者を選択する強さをもちたいものです。

ネルソン・マンデラが、国家反逆罪で27年の獄中生活を終え、71歳で釈放された時、BBCのインタヴューに答え、自由を奪った政府に対する恨みなど微塵も見せずに、南アフリカのリーダーとしてできることに意識を向けていたことに、今でも、感動を覚えます。相手を攻撃するのではなく、受け入れて行く。全人種を融和・全宗教を融和させる努力をされた笑顔が素敵な方でした。

まとめ

家族や友人に裏切られる。僕には、私には、そんなことは絶対、起こらない。とお考えではありませんか?残念ながら、あなたが想像される以上に、頻繁におこる出来事なのです。

ご自身のキャリアに夢中で、相手を尊重できていなかったり、盲目的にお相手を信じたり、相手の良い処だけにフォーカスしすぎると、痛い目にあうこともある。この事実を、心の片隅にしまっておいてください。

予防手段は、体の声を聞いて、意識を今、この時に置く習慣を身につける。これが、まず大切。家族との会話や、忙しくても、ともに過ごす時間をつくること。

そして、第六感を信じること。

『なにか腑に落ちない』と感じた時には要注意。もしかして、決断を下して、行動をとる時期がきているのかもしれません。

悲しみに浸る生活はもう、沢山!

笑顔に満ちたあなたに戻りましょう

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