真のリラックスを味う【自分時間の効果】

ジェームス・ジョイスが、ダブリナーズの中でこんなことを書いています。”Mr. Daffy lived a short distance from his body”  ダフィー氏は、自分の体から、少し離れたところで生きていたんだよ。

さて、私たちの生をつないでいてくれる大切なからだ。僕の体。私のからだ。そう呼んでいるのに、その奇跡のようなメカニズムに気づいていらっしゃいますか?

疲れや痛みはからだからのメッセージ

40代までの働き盛りは、ついつい体に無理をさせがちです。私もそうでした。だから、落馬事故をおこしたのですね(汗・・)

  • 自分の能力を証明したい
  • 評価されたい
  • 役職が欲しい
  • 高給を取りたい
  • 男性に負けたくない・・・

普段から食生活や適切な運動で、体調を整え、やるべき時に頑張れる!この自己管理能力は、素晴らしい資質です。

でも、頑張りすぎて
からだの声を無視。今、この時の限界を超えてしまうと

  • 眠れない
  • 倦怠感がぬけない
  • 憂うつ感や不安も、時として訪れ
  • それでも、意志力で、無理をしつづけると

大怪我をしたり、こころの病、からだの病に伏せることになりかねません。

あなたは、働きすぎだよという。体からのメッセージをしっかり受け取っていますか?

からだのこえをきく

ゆっくりと、呼気に合わせ、体を伸ばしながら、筋や骨、筋肉を感じてみる。
ゆっくりと、吸気に合わせ、体を元に戻しながら痛みが抜けて行く感覚に意識を集中してみる。

緊張と弛緩を交互に体験することで、からだが深いリラックスを体験し、とっても楽になります。これは、同時に、体の声をきき、今、この時の限界に気づくプロセスでもあります。

こころとからだは常にコミュニケートしています

こころと体は、常に、コミュニケートし、深く影響しあっています。ご自身のこのメカニズムに気づき、今、この時から、体と一緒にいきてみませんか。

  • 体をとおして、心がゆるみます
  • 心を通して、からだの緊張がほぐれてゆきます
  • 心をゆるめて、体の緊張を抜いてゆきます
  • 体を深くリラックスさせると、こころもリラックスするのです

横になっても疲れはとれません

若いからといって、無理をすると、怪我や病を招きます。体の声を無視して、ご自身を追い込んではいけません。疲労によるからだの悲鳴が、倦怠感や痛みとして、あなたに語りかけています。しっかり、受け止めてあげましょう。

ところが、ただ横になって寝るだけでは、残念ながら、リラックスはできません。疲れたからと、日曜日にソファーで横になっても、逆に偏頭痛を招いたりすることが多いようです。

それは、長時間勤務や激務が続くと、交換神経が常に優位になって、休みの間も落ち着かないからです。

真のリラックスを得るには

意識をからだの内側にむけ、ゆったりとした動きで、からだのこえをきく。筋や骨を伸ばし、筋肉やからだの中のセンセーションを感じてみる。

緊張と弛緩を交互に体験することで、からだが深いリラックスを体験。自律神経のバランスが整い、とっても楽になります。

交感神経と副交感神経を交互に刺激することで、自律神経のバランスを回復できるからです。

世の誤解 マインドフルネス=坐法瞑想

どんなに大変な出来事に直面していても、こころとからだが一つになる真のリラックス体験が、オアシスのような寛ぎをもたらしてくれます。からだが深くリラックスすると、こころもリラックスできます。

一方、坐法瞑想では、こころとからだのリラックスは、残念ながら、得られません。逆に、考え込みや、落ち込みを招く危険をはらんでいます。坐法瞑想は一つの手段にすぎず、平常心をえるには、あまりにも長い年月が必要です。

リラックス感が欲しいときには

疲れ切った時、目の前の問題に答えが出ない時には、自然と共に生きる。これを思い出してみましょう。

  • 答えがでない時は、森にでて、動物たちや木の鼓動・草木の息吹に触れる
  • 小鳥の声に微笑みを浮かべ、日の出・日の入りの美しさを感知する
  • マインドフル・ヨーガで深いリラックス感を体験する
  • ボディーマッサージや整体で相手の気をうける

すると、次第にからだがゆるみ、こころも楽になっています。実は、これこそが、マインドフルネスそのものなのです。からだのドアからはいって、自然を五感で感じとり、からだの声に意識を集中する生活瞑想です。

自己を無視するとツケが回ってくる

常に、やるべきことに収集し、忙しく、とり込むばかりでは、無理がきます。1日のなかに真のリラックスを味う自分時間をつくいたいものです。

なにも求めず、ただそのまま、ここにいて、息をしている自分

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最後に

さて、私たちの生をつないでいてくれる大切なからだ。取り替えることのできないたった一つの奇跡のようなメカニズム。

体の声に耳をかたむけ、体に感謝をする生き方と、体の声を無視した体を酷使する生き方。前者は、自ずから、穏やかなこころをみちびき、辛い感情を上手にマネージすることができるようになります。

若いからと無理をすると、怪我や病を招きます。体の声を無視して、ご自身を追い込んではいけません。疲労によるからだの悲鳴が、倦怠感や痛みとして、あなたに語りかけているのですから、体の声を聞いて、今、この時の限界を知ること。限界を知れば、その限界をこえることなく、体と心を休めることができます。

こころとからだは一緒。互に大きく影響しあっています。体の声に耳を向けて、体と一緒に生きてくださいね。

あなたが心おだやかで健康でありますように!

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