«お悩み» 感情にいつも、押し流される自分が大嫌いです。怒ったと思ったら、落ち込んで、悲しくなったり。同僚の成功が悔しくて、嫉妬したかと思うと、その人がめちゃくちゃ憎くなる。どうしたら、感情を抑えることができるのでしょうか。
Contents
心の移り変わりを眺めてみよう
感情に振り回されるのも。感情を抑えようとして無視するのも。ともに、よくない様です。代わりに、こんな瞑想をしてみませんか?
感情と思考をあるがままに眺めてみる
まずは、ムカムカするという感情が湧いていることを、嫉妬を感じているという事実を、客観的に捉え、みつめてみることです。
そのために
あなたが抱いている怒り。落ち込み。嫉妬を感じている思考を、安全な場所(例えば、一人になれるあなたのお部屋)で、口にしてみましょう。
自分が怒ってるということをしっかり、受け止めてあげます。
その思考を、客観的に捉え、みつめること。今、抱いている感情を認めて、客観的に見つめることが大切
- 自分が抱く思考を認める
- それを言葉にしてみる
- 自分が抱いている感情を受け止める
- それを言葉にしてみる
辛いから蓋をしてしまいがちな思考や感情を、言葉にして引き出してゆく
すると・・・
あなたご自身を少し離れたところから、客観的に眺めることや、静かに、心を見つめることが、次第にできる様になってゆきます。
『今、イラつき怒っている自分がいる』
『今、悔しくてライバルに嫉妬している自分がいる』
『上司のご機嫌とり。仕事のできないバカ女。あんな奴、いなくなればいい』
『仕事のできる自分が正当に評価されてない!悲しくて情けない気持ちだ』
思考を、客観的に捉え、みつめること。今、抱いている感情を認めて、客観的に見つめることが大切。
同僚に先を越され、苛立ち、嫉妬し、悲しんでいるあなたがいます
体の状態に意識を集中してみる
体は感情の声を聞いて、敏感に反応してきす。あなたの心に湧きあがった怒りや嫉妬心は、あなたの体に、一体、どんな変化をもたらしていますか?
体の状態に意識を集中してみます。
- 心臓がパクパクしている
- 歯ぎしりしている
- 顔が熱くて頭痛がひどい
- 首肩がコチンコチン
- 震えている
無意識のうちに起こっている自分の体の反応を、見つめ・感じてみる。言葉にして、表現してみてください。
すると、感情に震えるご自身の肉体の状況を、客観的に眺め、観察しているもう一人のあなたを、次第に、感じる事ができる様になります。
呼吸を使ってリラックス
「上司のご機嫌とりしか取り柄のないババア。仕事のできないバカ女。あんな奴、いなくなればいい」 と、思っている自分がいました。
「仕事のできる自分が正当に評価されてない!悲しくて情けない」と落ち込んでいる自分がいました。
と過去形でつぶやき
鼻から息を吸い、ゆっくりと長く、鼻から息を吐きながら、首肩の緊張をゆいてゆきます。
感情に引き込まれないゆとり
非常に簡単なテクニックですが、ご自身の思考と感情の内容を批判することなく、そのまま、ここに、今、実在していることを眺めて、認める
感情の波に飲み込まれる事なく、あたかも、他の方に起こった出来事をそばで見ているような効果。客観的にみるゆとりが次第に、生まれるのを感じられるのではないかと思います。
感情に蓋をして、ご自身の中に、閉じ込めるのではなく、思考と感情を受け止め、客観的に眺める事で、あなたの怒りや緊張や悲しみが和らぐ。感情に引き込まれないゆとりが生まれてくるからです。
他の方と比べて悲しい時には
昨晩、エネルギーたっぷりの大学生四人とお食事をしました。その中のお一人のお話しが本題と重なり、印象的でした。
彼には、上述した方法を伝えました。
お父さまに関する事で、心が騒めいたら、ご自分のお部屋にこもって、思考を口にしてみる。あなたのおっしゃる嫌な気分が、体にどんな状況を生んでいるのか、観察して口にしてみる。
僕は貧しい。うちは、父親がダメだから
『僕は貧しい。うちは、父親がダメだから』とつぶやかれたので・・・
人の環境と、ご自身の環境を比べ、うらやんで、自分のもっていないものを欲しいという羨望感を抱くのは、あなたを傷つけるだけです。第一、完璧な親なんていません。あなたから見て完璧なN君の親御さんは、N君にとっては、完璧ではないと思いますよ。
自分にはこれが欠けているという思考を離れる
すでに有る。あなたの健康・知識・苦しかった経験・愛に溢れるお母様・努力を続けるあなたのお人柄。などに気づき、良く知る事が、幸せ感につながります。
幸せは人からもらうものではなく、自分のもっているものに目を向け、努力する時に、感じることができるのですから
知って、生かせば、自信がつき、運が巡り、ご自身をのばすことができます。
あなたの持っているものを生かしてみようよ!
最後に
瞑想とは座禅である。これは正しくありません。坐法瞑想は瞑想の一つの方法にすぎないからです。
まずは自分の心を見つめること。そして、自分の体の感覚をしっかり感じとること。そこから始まります。日々の小さな事全てが、瞑想の対象になるということです。
この方法は、怒りに限った方法ではなく、悪玉感情全てに使えるツールです。是非、練習をして、習慣にしていただければと、思います。